書評「あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである」安富 步著
自己嫌悪は「自分が劣っているから」感じるわけではない。
何かをした結果、感じてしまうものではない。
もともと自己嫌悪があるから、自己嫌悪を感じるのだ。
冒頭から特異な発言をしているこの本は面白い。
どうしたら自己嫌悪から脱出できる?
自己嫌悪から脱出するには「自己嫌悪からの脱出」を
目指してはいけない。
自己嫌悪から脱出しょうとすると「脱出できない自己」
を嫌悪していく、という負のスパイラルに陥る。
ではどうすればいいか?
ポイント1
自分の行動が自己嫌悪からきていることに気づく。
ポイント2
自己嫌悪に依拠しない行動、自分自身の能力、自分と他人との関係を増やす。
「自己嫌悪」に注意を向けるのではなく、「自愛」に注意を向ける。
「自愛」へと近づくには?
感情を身体に接続させることです。
自己嫌悪にとらわれていると、
頭と身体とが分離し、自分の感情を感じることができない。
相手が離れてしまって、悲しいのなら、悲しみを味わう。
身体にアプローチして頭と身体とを接続し、自分の感情を
味わうことが、自愛へと近づくための早道です。
身体へのアプローチとは
身体をほぐしたり、ストレッチしてみるとか、毎日散歩してみるとか、
ヨガの呼吸法をためすとかです。
自分を感じる
自分の感情を感じる
自愛の回路を開くと
自分という心地よさがわかってくる。
最後に筆者は語っている。
誰にも従属せず、
誰をも従属させず、
自分だけの舵だけを
自分で握っていく生き方が、魔法を生み出すのです。